2月下旬、風花が煌めく雪の秋田・乳頭温泉郷;1日目
昨年の6月に訪れてすっかりとはまってしまい、4ヶ月後の10月上旬に再訪したのが秋田県の乳頭温泉郷です。そこで錦繡の風景を目の当たりにしてますます気に入り、今度は雪見の露天風呂を体験したいと思って今年2月末にまた訪れることとなりました。例年を大きく上る降雪量とは聞いていましたけれども、実際に東京から秋田新幹線で3時間足らずで田沢湖駅に到着し駅に降り立ってみますと、そこは想像を絶するほど美しい一面の銀世界でした。
ここが今回宿泊した鶴の湯温泉別館・山の宿です。2メートル以上の積雪量だそうで、真っ白の雪の中にすっぽりと埋まっているようでした。それでは田沢湖駅に戻りましょう。
上野駅を9時過ぎに出発した秋田新幹線こまちは正午近くに田沢湖駅に到着、小雪の舞い散る中を雪に埋め尽くされた駅前ロータリーに除雪で設置された通路を抜け、『市』というみやげ物屋さんの中にある『そば五郎』へ。お勧めの地鶏せいろに天ぷらとそば茶プリンをいただきました。
シーズンオフの冬期には乳頭温泉郷行きの路線バスは1時間に1本ぐらいしかありません。13時20分発のバスは始発から観光客でほぼ満席でした。
路線バスを『アルパこまくさ』バス停で下車すると、鶴の湯温泉のシャトルバスに乗り換えです。乳頭温泉郷にある鶴の湯温泉の別館・山の宿と本館に向かって、雪の壁ができた山道をどんどん通り抜けて行きました。
山の宿で降りたのは私たちだけ。すぐに気さくな宿の女性が部屋へ案内してくれました。
昼下がり、雪がしんしんと降っています。
どうやら宿に一番乗り、さっそく宿に3つある貸切風呂へ。昨年9月に新しく作られた浴室棟は渡り廊下をしばらく歩いた先にあります。これは右側に位置する内風呂の『西の湯』。迫力満点の大きなガラス窓があって快適です。
こちらはお隣の左側にある内湯の『東の湯』、太いつららがどーんと垂れ下がっていました。
少し内風呂で暖まってから、勇を鼓して氷点下の露天風呂にチャレンジです。2メートルの雪に囲まれているので周りの風景は見えませんが、上が空いているのでお湯に浸かっていると頭の上に雪が積もってきます。
そうこうするうちに雲が切れて陽が差してきました。夕食前の時間を利用して、予約していた鶴の湯温泉のマイクロバスに乗って本館の鶴の湯温泉へ向かいます。
先ほど降った雪で雑木林がキラキラしていました。
秋に日帰りで訪れたときとは大違いで人影は疎らです。宿泊客と別館および姉妹館の駒ヶ岳温泉に泊まる客だけですから。
本陣の部屋一つ一つ、入り口に作られてろうそくが灯されるので有名なかまくらは巨大化して癒合していました。
ここもド迫力です。
秋に入った女性用露天風呂は雪崩の危険に晒されているため、立ち入り禁止となっていました。仕方がないので内風呂に入りました。混浴露天風呂はなかなか難しいシチュエーションのため断念しました。
余った時間は撮影タイムです。
何ともいえない風情に溢れていました。
再びマイクロバスに乗せてもらって別館・山の宿に戻りました。お願いしていた夕食の時刻にお食事処へ行くと、囲炉裏の個室に通されました。 おとなりとは簡単なふすま一枚で隔てられています。岩魚の塩焼きや土地の野菜と豚フィレ肉の炭火焼き、自慢の山の芋鍋、ふっくら炊き上がったあきたこまちのどれも美味しくいただきました。寝る前にはもう一度お風呂で暖まってから寝ることといたしました。続きます。
0コメント