10月上旬、紅葉を求めて秋田・乳頭温泉郷から八幡平へ

美しい紅葉を見たくてこの10月上旬に秋田県にある秘湯・乳頭温泉郷と八幡平ドライブを計画いたしました。高度が上がるにつれて木々や草が次第に色づいていくのをはっきり目撃するのは初めての体験です。自然の織りなす豊かな色彩の美しさにすっかり圧倒されてしまいました。

これは2017年10月9日の連休に訪れました、秋田県鹿角(かづの)市と仙北市に跨がる八幡平(はちまんたい)温泉郷にある大沼というところです。秋田県仙北市の乳頭温泉郷から北上し、玉川ダムや玉川温泉を通って八幡平アスピーテラインへ。八幡平ビジターセンターや大沼・後生掛(ごしょうがけ)温泉周辺はこの日訪れた秋田県側のアスピーテラインのなかでは一番混雑していました。

この日の朝のスタート地点は乳頭温泉郷にある妙の湯温泉です。今年の6月末に訪れた際には青葉に包まれていた渓流沿いの旅館の周りは、滞在するうちにどんどん色づいていくのが判りました。

霧雨混じりの曇天でしたが田沢湖の北方にある玉川ダムのダム湖、宝仙湖はエメラルドグリーンに輝いていました。 

国道341号線を新玉川温泉・玉川温泉へ北上する途中に美しい渓流がありました。鮮やかな紅や黄色の木々が目立ってきました。

進むにつれだんだん緑色を保っている葉の比率が少なくなってきて・・・

小雨の中、玉川温泉を過ぎると大場谷地の展望台に到着。青空は見えませんでしたが大きな一眼レフカメラを構えた旅行者が何人もいました。山全体が山火事ですっぽり燃えているように見えます。

正午少し前、玉川温泉もアスピーテラインに入ってからの後生掛温泉もマイカーで訪れる観光客が多くて駐車スペースがありませんでした。八幡平ビジターセンターもクルマでいっぱいです。ここは諦めて蒸ノ湯(ふけのゆ)温泉を目指すことといたしました。これはもうもうと湯気が上がっている後生掛温泉です。

ふけの湯温泉では本館の前の広い窪地に源泉の湧く「地獄」があり、露天風呂がおおらかに点在していてさながらヌーディストビーチのようでした。

そんなすり鉢のような場所でふけの湯の旅館のお兄さんが黒たまごを茹でていました。次第に空が怪しくなってきましたので、さらに東へ向かって標高1,813メートルの八幡平山頂付近へ向かって昇っていくこととしました。高度が上がり灌木がなくなるにつれ霧が立ちこめてきて視界が悪くなってきてしまいました。

八幡平樹海ラインを少し行くと藤七温泉・彩雲荘があります。蒸ノ湯温泉に似た広い草原に、露天風呂が点在しています。女性用露天風呂へ行くには、いくつかある混浴露天風呂を通り抜けなくてはなりません。

囲ってあるのが女性用露天風呂です。霧が出ているのをいいことに思い切って入ってみることとしましょう。足下の砂地からボコボコお湯が湧き起こっていて衝撃的でしたが、体の芯まで温まるのがわかりました。

さらに霧が濃くなりましたので、盛岡側へは行かずに藤七温泉から同じ道を引き返すと、ようやく薄日が差してきました。

蒸ノ湯温泉停留所に戻るとこんな光景が広がっているではありませんか。

陽が差すと紅葉が一段と深みを帯びて綺麗です。

ここから先のアスピーテラインは両側ともに紅葉天国です。

昼前に比べて今度は駐車場に余裕ができていたので、クルマを降りて湿原とブナ林で囲まれた大沼自然探索路をたどります。湿原も草紅葉です。湿原の木道を抜けて撮影したのが最初の写真でした。

大沼の辺りに辿り着いて、その美しい光景に息を呑みました。

大沼の楓は一気に紅葉したらしく、燃えるような鮮やかな赤が混ざっていてキレイすぎます。

興奮覚めやらぬまま田沢湖高原温泉郷へ戻ると、田沢湖に光が差し込む神々しい光景に出会うことができました。感動の紅葉狩り体験となりすっかり大満足であります。










いばりこぶた's WORLD

『いばりこぶたの気ままな生活(旧・ナチュかわオバサンの気ままな生活)』というアメブロに、旅の写真を中心に好きな芝居や音楽、グルメなどについて綴ってきました。ここではそれらを写真中心に編成し直してみたいと思います。

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