ドロミティの宝石・カレッツァ湖周辺を襲った嵐の痕

ここまでゴキゲンで巡った7月のヨーロッパアルプスの絶景を巡る旅もそろそろ終盤となります。前回お伝えしましたように7月12日に氷河特急でツェルマットからサンモリッツに到着した私たちはケンピンスキー・グランド・ホテル・デ・バンで1泊し、翌13日、今回の旅の8日目にはサンモリッツからイタリア・ドロミティへ向かいました。途中ボルツァーノでバスを下りてランチをいただいたあと、『ドロミティの宝石』と称されるカレッツァ湖とポルドイ峠を訪れ、最後にコルティナダンペッツォに辿り着きました。

これがドロミティの宝石、カレッツァ湖です。湖面に映るもみの木がきれいです。

それでは一旦、スタートのサンモリッツに戻ります。

宿泊したホテルはこちら、ケンピンスキー・グランド・ホテル・デ・バン Grand Hotel des Bains Kempinski St.Moritz です。このホテルはサンモリッツ駅からサンモリッツ湖の対岸に見えた温泉保養地バート地区にあります。ホテルのスパ施設もとても充実しており、長旅の疲れを癒やすのに最適でした。

ホテルをチェックアウトするときは雨模様でした。これはホテルのあるバート地区から見たサンモリッツ駅の方角です。バスに乗ってこのサンモリッツ湖の北側を通り、スイスとイタリアの国境を越えてイタリアン・アルプスのドロミティを目指します。

サンモリッツ郊外を通る途中、いつの間にか雨が上がって雲間に青空が見えてきて、イン川が流れるエンガディンの谷にきれいな虹が架かりました。ラッキー!!あと少しでイタリア国境です。

バスの車窓より。どんどん晴れていきます。

イタリアに入り、ボルツァーノの駅前に到着。いばりこぶたが新婚旅行に訪れた土地の一つですが、今回はほんのちょっと立ち寄っただけでそそくさと出発しました。

しばらく山道を辿ると、枝打ちした中くらいの太さの木々がきれいに切って高く積み上げられているのがあちこちに見えました。何だろうと思いながら進んで行くうちに、森林地帯に写真の様な空き地があって奇妙な切り株がいっぱいありました。どの切り株も根が無残に掘り起こされているのです。そこでようやく気づきました。昨年秋の10月末にこの辺りの北イタリア地方は怖ろしい嵐の被害に見舞われたのでした。日本ではベネチアの洪水のニュース、サンマルコ広場に180センチもの水が出て閉鎖されたというニュースぐらいしか伝えられませんでしたが。

そうこうするうちにカレッツァ湖に到着、うっとりするほどの美しさです。でも右の方に目を移しますと・・・。

"apocalypse" アポカリプス(世界の終わり)という名の大嵐が吹き荒れた傷痕が生々しく残っており、そのすさまじさを実感しました。

パノラマ写真にしますとこの通りです。それでも湖の周りはかなり復興されていて、観光地として結構賑わっていました。

世紀末のような風景に胸を痛めながらカレッツァ湖を後にしました。気を取り直して、ポルドイ峠を目指します。大昔、いばりこぶたが新婚旅行で訪れた時にもポルドイ峠へロープウェイで登ったのですが、8月というのに雪が積もっていて吹雪いていて視界ゼロだったのを覚えています。

ヘアピンカーブをぐいぐい曲がってポルドイ峠の麓のロープウェイ乗り場に到着しました。今日は天候に恵まれました。新婚旅行のリベンジにつきましては、次にお伝えいたします。

いばりこぶた's WORLD

『いばりこぶたの気ままな生活(旧・ナチュかわオバサンの気ままな生活)』というアメブロに、旅の写真を中心に好きな芝居や音楽、グルメなどについて綴ってきました。ここではそれらを写真中心に編成し直してみたいと思います。

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