氷河特急でツェルマットからサンモリッツへ
7月12日金曜日は11日間の『ヨーロッパアルプス絶景を満喫する旅』の7日目です。マッターホルンを望むリッフェルアルプ・リゾートに2泊した私たちは、チェックアウトしてゴルナーグラート登山鉄道でツェルマットに下り、ツェルマット発8時42分の氷河特急に乗って、終点のサンモリッツに16時48分に着くまで、8時間の列車の旅を体験しました。
ツェルマット駅に停車中の氷河急行(氷河特急とも)Glacier Expressです。平均速度が時速約34キロメートルという世界一遅い急行(特急)なのだそうです。
スイス観光局のホームページから借用したスイスの鉄道地図です。青い四角で1の番号が付いている青いラインが氷河特急です。この路線はツェルマット Zermatt からディセンティス Disentis までを結ぶマッターホルン・ゴッタルド鉄道 Matterhorn Gotthard Bahn (MGB) と、ディセンティス Disentis とサン・モリッツ St. Moritz を結ぶレーティッシュ鉄道 Rhaetian Railway (RhB) を繋いで、291キロメートルもの長い距離を乗り換えなしに8時間で移動するのです。
この表は氷河特急の公式HPに掲載されているもので、乗客全員に配られるパンフレットの中にもあります。最高地点は標高2,033メートルのオーバーアルプパス Oberalp Pass 。最も低い地点のクール Chur で列車はスイッチバック switchback します。
そして同じホームの反対側に氷河特急を牽引するマッターホルン・ゴッタルド鉄道の車両。
氷河特急の客車には大きく文字とロゴマークがあります。
ブリークーアンデルマットーディセンティスーサンモリッツの標識。
1等車に乗り込んでしばらくすると、 ベルも鳴らずに定刻の8時52分に静かに動き出しました。
出発地の名入りのビール🍻 を注文しました。
パノラマ・ビューですがどうしてもガラスの反射が映り込んでしまいます。
牛さんたちがのんびり草を食んでいますね。
小さい橋の近くを通り抜けます。
スイスらしい風景を捉えることができました。
客車内の様子はこんな感じです。
ブリーク Brig と云う大きな町で停車しました。
オーバーアルプパスへぐんぐんと登る頃にランチをコースでいただきます。
そうこうするうちにディセンスに到着し、機動車が入れ替わりました。
午後2時過ぎ、乗車して既に5時間以上経ってスイッチバックのクール駅に停車し、機動車と客車を切り離しています。
先頭だった客車から機動車が離れていきます。さぁ、今度は最後尾が先頭になるところを見に行きましょう。
向こうのホームには有名なベルニナ鉄道。
あ、反対方向から機動車が近づいてきました。
ドッキングするところをみてみます。
最後は車内から覗き込んで繋がるのを見届けたあと、車内を通り抜けて座席に戻りました。
あと少しでこの路線のハイライトです、わくわく。
そうです、ラントヴァッサー橋ですね。長さ136m、高さ65m。5つの橋脚とアーチが美しい石造りの高架橋です。橋に差し掛かると車内が騒然としました。
キャアキャア騒ぎながらカメラを構えますが、車両が急カーブを曲がるので撮影が難しく・・・
こんな写真しか撮れませんでした、無念です。
それから約1時間で美しい湖畔の町、スキーリゾートで有名なサンモリッツに到着しました。当初、8時間の列車の旅って長すぎる気がしましたが、実際にはあっという間でした。続きます。
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