氷河を越える3連ロープウェイ、パノラミック・モンブランのこと
ヨーロッパアルプスに憧れて、ここ数年何度かアルプスの山の麓や湖近くにある町を訪れてきました。自分の足で標高4000メートルを超える山々を登頂するのは無理なことですが、幸いなことにヨーロッパアルプスではロープウェイやリフト、登山電車などの交通手段が充実しているので、私のようなお上りさんでも容易く名山の山頂を間近に体験することが出来ます。そして今回、モンブラン山頂近くを通ってイタリアとフランスの国境を越える3連ロープウェイのパノラミック・モンブランに乗って絶景を体験することができました。
2022年7月24日の日曜日の朝6時ごろ。前の日に成田からカタールのドーハ経由でジュネーブに到着し、シャモニーのホテル、Gran des Alpes で迎えた朝は雲一つない快晴でした。モンブラン山頂付近だけが朝日を浴びています。
ホテルから歩いて数分の距離にある、エギーユ・デュ・ミディ展望台行きのロープウェイ乗り場から、本格的な登山の装備をした若い観光客たちと一緒に6時30分発のゴンドラに乗って、中間地点のプラン・ドゥ・レギーユを経て、30分ほどで一気に標高3842メートルのエギーユ・デュ・ミディ展望台まで上がりました。眼下の山々が雲海に浮かんでいるようです。
事前にモンブラン・ナチュラルリゾートのホームページでネット予約したモンブラン・マルチ・パスでは氷河越えの3連ロープウェイのパノラミック・モンブランに乗れません。イタリア側のエルブロンネ展望台に行って帰る往復料金を支払ってチケットを購入し、念願叶っていよいよ連れとふたりで3連ゴンドラの一つに乗り込みました!また、モンブランを独り占めした気分です。
対側のロープを伝って、カラの3連ロープウェイがシャモニー側へ戻っていきます。自分たちもあれと同じのに乗っていると思うとテンション上がりっぱなしです。
また別の3連が来ました。
山頂付近ですね。
信じられない光景です。
途中でルートが向きを変えるので、帰りのゴンドラがあんな遠くに見えたりもします。
言葉を失います。
しかしよくこんな氷河の上にロープウェイを造ったものです、ただただビックリ。
針峰群と氷河、そしてゴンドラ。到着まであと少しです。
午前7時24分、あっという間にイタリア側のエルブロンネ展望台に到着です。クールマイヨールからスカイウェイ・モンテビアンコで登ってくる観光客は未だいませんでした。展望台が貸切状態です。
朝7時30分、イタリア側の展望台から見るモンテ・ビアンコ山頂には雪が少ししかありません。
同じ山ですが、見る方角によって山頂の形状が大きく異なりますね。
ちょうど6年前にクールマイユール側からアプローチしたときには真っ白だったモンテ・ビアンコが少し灰色がかって見えます。そろそろ引き返しましょう。
もはや白い山ではなくなりつつあります。
ちょっぴり哀しい気分ですけれど、気を取り直して下ることとします。
朝7時46分、帰り道も絶景の連続でした。
中間地点の標高2317メートルにあるプラン・ドゥ・レギーユから、パノラミック・モンブランに乗り降りしたエギーユ・デュ・ミディ展望台を名残惜しく見上げてみました。
それでもまだ2000メートルよりも高いのです。
これからハイキングに向かう人たちを尻目に記念撮影。
モンブランにフォーカスを合わせたら、パディントンがボケちゃいました。
ロープウェイを乗り換えて、標高1035メートルのシャモニー・モンブランの町まで戻ることといたします。続きます。
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