東京の桜2017・その2 けなげに咲く東京国立劇場・前庭の桜たち
本駒込の諏訪山吉祥寺さんと並んで、ここ数年は欠かさずに会いに行く桜の木々が皇居の半蔵門近くにあります、東京国立劇場の前庭にあります。ここの代表格は2種ありまして、小松乙女(こまつおとめ)と云う小ぶりの桜となんといっても神代曙(じんだいあけぼの)と云う大輪で紅色が濃いめのゴージャスな桜です。千鳥ヶ淵の染井吉野には数では負けますが、その物珍しさに加えて木の枝が低く下がっているために、花を間近で眺めることが出来るのがなんといっても魅力的なのです。
2017年3月28日、前日の冷たい雨模様から一転して快晴に恵まれました。皇居の周りの桜はまだ1分咲きにもなっていませんでしたが、東京国立劇場前庭にある大きな小松乙女の木は小ぶりな花と蕾をたわわにつけて早、3分咲きでした。
うわぁ、咲いてる、咲いてる!
ホテルグランドアーク半蔵門の側にも小松乙女があります。満開になると後ろの松の木は見えなくなります。今年はあと何日くらいで満開になりますでしょうか。
それから横綱の貫禄をみせる神代曙は3分咲きから部位によってはあと少しで満開です。昨年は天候不順が祟ってか色がよくありませんでしたが、今年はとても明るくて透明感のあるピンク色になっていてとても嬉しいです。
スゴいです!この愛らしい花々をまた目の当たりにすることができました。少し蕾を残して初々しさがあるこの時期もなかなか佳いものです。
東京国立劇場のお庭で開催されるさくらまつり、今年は3月24日から4月2日までです。最終日となる今週末にはきっと満開になるでしょう。初々しい姿もステキでしたが、今度はそのゴージャスな咲きっぷりを目に収めるために4月2日の日曜日にはまたここへ参上したいと思います。
おっと、その前に熊谷桜(くまがいざくら)を忘れてはいけません。小さい木なのでどなたも目に留めることがない感じでしたが、私は是非とも会いたいと思っていました。だってこの花は来たときにはいつも散っていて萼しか見たことがなかったのですもの。今回も少し散ってはいましたけど、まだ残っていました。小さいのに八重で気品があり感激しました。
熊谷桜、別名ヤエザキヤマヒガン(八重咲山彼岸)、近畿豆桜の一種です。他の桜に先駆けて咲くことから一ノ谷の戦いで先陣争いをした武将、熊谷次郎直実に由来します。今は亡き市川團十郎さんが平成24年3月の歌舞伎公演「一谷嫩(いちのたにふたば)軍記」で熊谷直実を演じた際に熊谷市より寄贈され、團十郎さんがここに植樹したのだと記されていました。
と、こんな風にして大好きな桜に今年もあいさつすることが出来て何よりです。こうして東京が桜のピンク色に染まる嬉しい季節が始まったことを実感いたしました。
0コメント