初秋のモンブラン逍遙;クールマイユール・シャモニーとヴェルビエへ
7月に計画していましたヴェルビエ音楽祭参加の予定が、都合で急遽キャンセルすることになってしまいました。その理由が身内の不幸だったので、ドタキャンにも関わらず予約していた航空会社・タクシー会社・宿泊施設のいずれも振り替えをご提案くださいました。おかげで今月、9月4日から11日まで当初の予定とほとんど変えないで、イタリアのクールマイユール、フランスのシャモニー・モンブラン、そしてスイスのヴェルビエを訪れ、様々な方角からモンブランの姿を捉えることができたのです。
【1.クールマイユール Courmayeur (イタリア)】
モンブラン(イタリア語でモンテ・ビアンコ)の標高は4810.9mで、フランスとイタリアの国境に位置します。モンブランへアプローチするのに最も近い町がクールマイユールとシャモニーです。
2018年9月5日(水)~7日(金):クールマイユールの中心街の北方、 Entreves 地区にあるホテル、オーベルジュ・ドゥ・ラ・メゾン Auberge de la Maison を再訪し、2年前と同じ105号室、Petit Mont Blanc の部屋に2泊しました。着いた日の部屋からの眺めです。
ズームアップしてみました。真ん中右上の雲の中にモンテビアンコ(モンブランのイタリア語読み)の頂上があります。
次の早朝、部屋の窓からの風景はこんな感じでした。右下の方に見える明かりがモンブラントンネルの入り口で、」フランスのシャモニーを11kmで継ぐ幹線道路です。
少し明るくなり、山頂付近にばら色の朝日が当たりましたが、う~ん、雲が切れません。
クールマイユール滞在最終日、チェックアウトの数時間前にほんの一瞬だけ、山頂が顔を見せてくれました。
【2.シャモニー・モンブラン Chamonix-Mont Blanc (フランス)】
当初イタリアのクールマイヨールからロープウェイを乗り継いでモンブランの山越えをして、フランスのシャモニーヘ下りたいと考えました。具体的にはポンタル・ダントレーヴPontal d’Entreves から「SKYWAY Monte Bianco」という回転ロープウェイでエルブロンネ展望台 Punta Helbronner へ。そこから3連ロープウェイのPanolamic Mont-Blanc でシャモニー側のエギーユ・デュ・ミディ展望台 Aiguille du Midi へ行き、ロープウェイを乗り換えてPlan de L'Aiguille でもう一度乗り換えてシャモニーへ下るという壮大な計画です。ところがついていないことにこの夏、ケーブルの不具合で3連ロープウェイが全面運休だったのに加え、8月末からはエギーユ・デュ・ミデイとシャモニーの間の2区間のうち、中間地点の Plan de L'Aiguille とシャモニーの間しかロープウェイが動いていませんでした。
仕方なく9月6日にはクールマイユールとシャモニーを継ぐバスでモンブラントンネルを通り抜けて、シャモニーの町に降り立ちました。これがクールマイユールとは反対側のモンブランです。
シャモニーの町を通って、エギーユ・デュ・ミデイとはシャモニー谷を隔て反対側にある、写真の左上に見えるブレヴァン Le Bréventsの頂上まで用意していたマルチパス Multi Pass を利用して上ってみました。
ブレヴァン展望台に到着したときには天候が思わしくなくなって、麓のシャモニーから見えていたモンブランはすっかり姿を隠してしまいました。残念な思いを抱えて、再びモンブラントンネル経由でクールマイユールへ戻りました。
【3.ヴェルビエ Verbier (スイス)】
最後に今回の最終目的地である南スイスのヴェルビエには9月7日(金)から10日(月)まで滞在しました。ヴェルビエの最高峰であるモン・フォール Mont Fort からもモンブランを望むことができると事前に知り、好天に恵まれた8日(土)にわくわくしながらロープウェイを4回乗り継いで標高3,330メートルの山頂を目指しました。
モン・フォールの周りには氷河が大部分を占めていて、すぐそこに氷河が見える風景は圧巻でした。
モン・フォール山頂展望台から、遠くモンブランを望みました。左上奥にある、雪をかぶっているのがアルプス一の標高4,910 メートルのモンブランです。瞬くうちに雲に囲まれていきました。
ヴェルビエは期待していた以上に素晴らしい町でしたので、また必ず訪れたいと意を硬くしたのでした。
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