日本と深い関わりのあるローマの港町、チヴィタヴェッキア
ローマの西北西にある港町、チヴィタヴェッキア Civitavecchia は地中海を航行するクルーズ船の多くが寄港する場所です。2011年の夏にはヴェネチアを出てチヴィタヴェッキアで下船し、2015年の秋にはチヴィタヴェッキアを出発してニースで下りるクルーズで再度訪れました。
驚いたことに、日本から遠く離れたティレニア海に面した町に日本の着物を着たマリア様が描いてある日本聖殉教者教会というのがありました。
チヴィタヴェッキア、こんなに広々とした港があります。
チヴィタヴェッキアといえば、まずは慶長使節団として1615年にこの地に上陸した支倉常長(はせくらつねなが)でしょう。彼が伊達政宗の命で出航した石巻市はチヴィタヴェッキアと姉妹都市になっています。そして銅像も造られたのです。
続いて日本聖殉教者教会 Chiesa dei Martiri Giapponesi。ここに最初に挙げたフレスコ画があります。
ぐるり円形の壁には日本人の殉教者が描かれていました。
これらのフレスコ画を描いた長谷川路可はチヴィタヴェッキアの名誉市民だそうです。
それにしても驚きました。こんな遠くに日本のモニュメントがあるのですから。
今度は日本とは関係ありませんが、チヴィタヴェッキアにあるサンアゴスティーノ教会、ここには血の涙を流すというマリア像があり世界中のカトリック教徒に注目されたそうです。
高さ30センチほどの銅像です。
血の涙の痕はあるかなきかですね。道理で数年前まで信者でごった返したという教会は、閑古鳥でした。こんなところもあるチヴィタヴェッキア、何とも不思議なまちでした。
そろそろ出航する時刻です。さようなら、チヴィタヴェッキア。
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