蔵王坊平高原の樹氷原をスノーシュー履いて歩きました

2020年2月10日月曜日は平日でしたが、日曜日と建国記念の日の間でしたので職場の年休を利用して、前日から山形県上山市の東、宮城県と山形県に跨がる蔵王連峰の南側でお釜のすぐ近くを通る蔵王エコーラインを山形側から上っていき、冬期通行閉鎖で終点となる蔵王ライザワールドスキー場を訪れました。スキー場のある蔵王坊平高原は国定公園で、平坦な樹氷原があり、そこで広々とした樹氷群の風景を見ながらハイキングができると知りました。防寒シューズの上に引っかける「西洋かんじき」とも言われる「スノーシュー」を持ってスキー場のリフトを乗り継ぎ、樹氷原へ『スノーモンスター』に会いに出掛けました。



2月10日の朝10時ごろ、蔵王坊平高原ペンションtooCottonでお願いしていた、ガイドさん付きの樹氷めぐりスノーシューハイキングに参加しました。これはリフトを降りて樹氷原ハイクのスタート地点です。前の日は吹雪いていたとのことでしたが、この日は打って変わって快晴となりました。あ、これはまだモンスターではありません、念のため。


ペンションの外にはパウダースノーがふんわりと積もっています。装備は全てレンタルです。冬山用の防水ウェア上下と防寒防水シューズ、スパッツに手袋・ゴーグル・ニット帽、および手袋とポールにスノーシューです。

この日のガイドさんは近くのペンション村で「羊飼い」として工房とカフェ『チェビオット Cheviot』を経営なさる大沼邦充さん、山形県自然公園管理員として蔵王登山の遭難者救助もなさるプロ中のプロでした。大沼さんがペンション tooCotton まで迎えに来て下さいました。この日ペンションに滞在した4組のうち3組7人が参加者です。ブナ林の霧氷もきれいでしょう?

ペンション前を通る4人乗りリフトの下を歩いて、蔵王ライザワールドスキー場のチケット売り場までグループで下りていきます。どんどん雲が切れて、青空が顔を出しました。


まずは4人乗りリフトに二人ずつ乗ります。途中で後ろを振り返ると、はるか西の方角の視界がさらに広がりました。

クアッドのリフトからペアリフトに乗り継ぐところです。既に相当テンションが上がってきています。


こんな絶景の真っ只中ですもの。後ろはこんな感じです。


ペアリフトには一人ずつ乗りました。最初のうちはまだ木の枝振りがすっかり見えていましたが、しだいに天ぷらの衣のように雪をたっぷりまとっていくのがわかりました。もう少しでモンスターに会えそうです。


ペアリフトを降りて準備運動ののちスノーシューを装着しました。上手く歩けるかしら。



グループみなで、ガイドの大沼さんのお話を伺っています。樹氷原には、私たちのようなスノーシューを履いた仲間やスキーツアーのグループ数組がいるだけです。


平坦なところから、ガッシガッシ雪を踏んで少し上っていきます。

真っ白な雪原にとうとうモンスターたちをみつけました!


手前右に大きなモンスター、そして遙か彼方まで同様のモンスターの数々、圧巻であります。



モンスターたちに見入っていましたら次第に空が暗くなってきました。でもまだあの山の向こうまでモンスターが見えます。


西の空はさらに暗くなってきています。


雪にすっぽり覆われてしまった冬季封鎖中の蔵王エコーラインの真上、ガードレールや道路標識が見える地点や沢を上り下りする途中、転ぶとパウダースノーのためなかなか立ち上がれません。それと強い風に当たって次第に指がかじかんできました。


お釜への道しるべとなるポールにも樹氷の赤ちゃんが出来ていました。

この辺り、もっと凄い絶景が多々あったのですけど、指がかじかんで痛くてたまらず写真撮影ができなくなりました。無念。


ガイドの大沼さんからより温かい毛糸の手袋をお借りし、何とか回復した指で『避難小屋』の写真を撮りました。


スノーモンスターたち、さようなら。このあとリフトで登る時に通ったミズナラやブナの林を下っていきます。途中、ウサギが噛ったこしあぶらの枝の先っぽやウサギの糞を見つけたり、急な箇所ではお尻を付いて滑り降りたりしてペンション tooCotton に辿り着きました。


蔵王坊平高原では、この日散策したお清水(しず)の森から御田(おだ)の神湿原を巡る遊歩道があって春から夏には様々な高原植物の花々を楽しむことができ、また秋の紅葉も素晴らしいそうです。また来よう!と決意しました次第です。

いばりこぶた's WORLD

『いばりこぶたの気ままな生活(旧・ナチュかわオバサンの気ままな生活)』というアメブロに、旅の写真を中心に好きな芝居や音楽、グルメなどについて綴ってきました。ここではそれらを写真中心に編成し直してみたいと思います。

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