くまのヴォイテクが活躍した戦場、モンテ・カッシーノ
ローマの南東約130キロにあるカッシーノ山の山頂に、聖ヴェネディクスが西暦529年に建てたヴェネディクト派の総本山であるカッシーノ修道院があります。ここは1944年から第二次大戦の末期に連合国軍がドイツ軍のグスタフ・ライン攻略に苦戦した戦場です。このモンテ・カッシーノの戦いにおいて最後に多大な犠牲を払いながらも大きく貢献したのが第2ポーランド軍団でした。くまのヴォイテクも所属したこの軍団の戦没者墓地はこの山の斜面にあります。
戦争に巻き込まれた動物を美化するつもりはありません。ただ数奇な運命をたどって戦争に参加した熊がいたことは歴史に残していいと思います。そんなことをモンテ・カッシーノの青い空の下で考えました。
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