2018年秋の上高地と乗鞍・白骨温泉・その3

10月23日月曜日、上高地五千尺ホテルで夜が明けました。前日はのんびりと上高地の名所を探索したいばりこぶた、最終日は午後3時30分のバス『さわやか信州号』東京駅行きに乗って帰らねばなりません。それまでどう過ごそうかと思案し、タクシーをチャーターして乗鞍と白骨温泉を巡っていただくことにしました。


10月21日、上高地は終日晴れていましたが、クルマで1時間ほどの乗鞍では午後2時から雪が降ったとのことで、乗鞍エコーラインもスカイラインも通行止めになっていました。乗鞍は諦めようかと思っていましたが、乗鞍高原に着く頃には通行止めが解除になったと知り、運転手さんにお願いしてずんずんと登っていただきました。これが乗鞍畳平の眺めです。

朝6時ごろ、日の出時刻に窓の外では山頂に朝日が当たり始めました。

この日も明け方冷え込んで、草木の葉に霜が降りています。

すでに観光客がボチボチ集まってきた河童橋のたもとに、冬毛をまとったニホンザルの親子が登場。人を警戒する様子もなくマイペースで川沿いにある木にするするっと上っていって赤い実を食べたあと、悠然と山へ戻っていきました。

あとから別のサルがやって来て、ホテルわきの木にマーキングを済ませると屋根に上って立ち去りました。

ようやく焼岳に日が当たり始めました。

穂高連峰はと言いますと、前の朝は雪化粧していましたが昨晩は雨がふりませんでしたのですっぴんでした。快晴を確約してくれる空の青さです。時間通りにアルピコタクシーの運転手さんがホテルに迎えに来てくださり、相談のうえ出発です。

まずは乗鞍高原の玄関口にある番所(ばんどころ)大滝へ。急な石段を約150段下ると、滝見展望台に到着します。落差が40メートルもあるそうでなかなかの豪快さです。


滝壺近くではしぶきに陽が当たって虹が出ていました。

休憩で立ち寄った乗鞍観光センターには観光客もクルマも疎らでした。

こんなに綺麗ですのに、勿体ない。


ほとんど貸切状態の乗鞍エコーラインを上っていきます。三本滝から先はマイカー規制ですので、いよいよ独り占めとなり、ゴキゲンで乗鞍山頂の畳平を目指します。


ナナカマドの木々が続く道を通っていくとあっという間にバス停の乗鞍・畳平に到着。

夏には高山植物のお花畑として有名な場所ですが、この時期は黒い岩がゴロゴロしているだけでした。それでもこの眺めです。

雪と少し凍った鶴ヶ池。ここから61メートルの魔王岳プチ登山です。

登っていくと、ハイマツの向こうに南アルプスが見えました。


乗鞍スカイラインの向こうに穂高連峰が見えてきました。

焼岳と穂高の峰峰、上高地からとはまた違う眺めにうっとりです。

南の剣が峰の方角は逆光になります。不思議な雲が見えました。

槍ヶ岳が見えてきました。


魔王岳山頂です。小春日和で風がなく、ちっとも寒くありませんでした。おむすびを美味しくいただきました。

それにしても凄いところです。来てよかった!としみじみ感じました。


山頂にいた観光客の一団がバスの時間だと言って下りていき、静かになった山のてっぺんで

静かに深呼吸しました。


畳平から平湯温泉方面へ乗鞍スカイラインをドライブし、途中でUターンします。それにしてもよくぞ晴れてくれました。あとは一ノ瀬園地付近を通って白骨温泉へ。


ナナカマドの紅葉は終わっていましたけど、カエデは真っ盛りです。これは鈴蘭バス停にあるひときわ赤いカエデの木。


葉裏もきれい。


この鈴蘭バス停近くの原っぱの中にちょっぴり有名な大カエデがありました。


付近は秋色に染まっていました。

名残を惜しみながら最終目的地の白骨温泉へ。


辿り着いたのは白骨温泉のほぼ中心にある『煤香庵』。


味わい深い建物で日帰り入浴をお願いして、源泉100パーセントの白いお湯に浸かると幸せな気分に包まれ、旅を締めくくることが出来ました。白骨温泉、すっかり気に入りまして、近いうちにまた来てゆっくり泊まろうと心に誓ったのでした。おしまい💖



いばりこぶた's WORLD

『いばりこぶたの気ままな生活(旧・ナチュかわオバサンの気ままな生活)』というアメブロに、旅の写真を中心に好きな芝居や音楽、グルメなどについて綴ってきました。ここではそれらを写真中心に編成し直してみたいと思います。

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